投げキス<爆釣祈願>

館山R関東の投げキスは、例年2~3月は、海水温が下がり、海も荒れるため、運よく釣りに行けても、ピンギス混じりのツ抜け(10尾)すら難しいオフ・シーズンとなります。

 

今年は、このオフ・シーズンの時間を使って、私の投げキス<釣具編><PEテーパー力糸の自作方法><仕掛編その1><仕掛編その2><片側半遊動ワイヤーの自作方法><8の字結びの作り方>をご紹介しました。

4月に入り、気温・海水温とも上昇し、桜も満開になりましたが、相変わらずの強風で海は荒れ放題、又、うれしくない時間が出来てしまいましたので(笑)、私が、4月~12月の投げキスのシーズン中、<爆釣>を楽しむべく、気をつけている点を書き留めてみました。

因みに、私にとっての<爆釣>とは、投入毎に、多点針の半分以上にキスが掛り、この状態が30分以上続く<入れ喰い状態>のことで、結果、50尾以内なら<小爆釣>、1束(100尾)以上なら<大爆釣>と言ったところですね(笑)。

トーナメントや釣り人で混雑する釣り場では、多くの釣り人のオモリ着水音などで、手前のキスは短時間に警戒心を持ってしまうため、7~8色以上の超遠投が有利になります。 必然的に、超遠投が可能なハードな釣具が好まれるようになります。

一方、釣り人が少ない釣り場では、首尾よくキスの群れを探し出したら、沖からキスが次々と接岸してくるのを驚かさないように、できるだけ軽いオモリを使い、静かに手前のキスを釣り続けると、入れ食い状態を長時間保ち<爆釣>に繋げることができます。 超遠投は不要で、当たりを楽しめるソフトな釣具が好まれるようになります。

同じ投げキスの数釣りでも、上記の2つは、全く異質な釣りと言っても過言ではありません。

以下は、私がホームグラウンドとしている房総半島をモデルとします。

◆◆手前から探り、手前から釣る :

房総半島は、波の大きな外房総、波の小さな内房総、中間の南房総に分かれますが、その中には、大小の海岸・堤防・磯場など、数多くの変化に富んだ釣り場が有ります。

私は、房総半島の全域で<爆釣>用として使える27号竿を標準竿としています。
私が、27号竿に25号オモリを付け、4本針仕掛けで、目一杯(ときに回転投法)の遠投をすると6色(150m)に届きます。

房総半島でキスの<爆釣>が起こるのは、4色以内(遠くても5色)なので、これ以上の硬い竿は、ほとんど出番がありません ・・・ 冬場や、沿岸に濁りが広がる時は、少しでもキスを釣るには30号以上の竿が望ましいのですが、このような条件下では<爆釣>は起こりませんので、<爆釣>用としては27号竿で十分なのです(笑)。

釣り場に着いたら、最初の1投目は、80%位の力で5色台に投入し、5~3色(125~50m)の75mをさびいて、キスの群れの有無を確認します。

もし1投目の5~3色で当たりがなかったら、一旦巻き上げて、仕掛、エサをチェックし、2投目は1色手前の4色に投げ、波口までの100mを探ってみます。

つまり、最初の2投で、<爆釣>の可能性が高い3~4色を中心に、5色から波口までを探り、魚(群れ)がいるかどうかをチェックします。

首尾よく、2投の途中で良い当たりが出たら、当たりが出た距離から手前1色(25m)を集中して探るようにします。

魚(群れ)さえいれば、上記2投のどこかで当たりが出るものですが、当たりが無かった時でも、群れが回遊していそうな、川の流れ込みや沖の根などのアクセントを持つ良いポイントで、未練が残るようなら、3投目で、目一杯の遠投をして3色位まで探ってみます ・・・ 目一杯の遠投(回転投法を含む)は、体が馴染んで来た3投目以降の方が、トラブルも少ないですよ(笑)。

◆◆横に移動する:

OLYMPUS DIGITAL CAMERAもし、上記の3投で納得のゆく当たりが無かったら、群れはいないと判断して、迷わず横に移動します。

同じ砂浜や堤防での横の移動は、小川の流れ込みや、沖の根などのアクセントを探して、何十メートルでも、思い切って移動した方が<爆釣>のチャンスが広がります。

移動先に着いたら、上記の1投から3投までを繰り返します。

首尾よく群れを見つけ、連で掛かり始めても、同じ場所で3回投げたら、5~10mほど左右に移動するようにします。

釣りの手引書には、群れを追って潮上に移動した方が良いと書いてありますが、余程の大群なら別ですが、キスの群れは幾つもいると考え、私は、方向は気にせずに移動し、少しでも喰いが悪いと感じたら、一番喰いが良かった場所に戻り、又、3投したら反対側に横移動する事を繰り返します・・・ 2~4色の近距離で喰いが立っている時は、たとえ5mでも横に移動をすると、エサを引くラインが変わり、場荒れを防ぐことができます。

実際、15~20m位の間を行ったり来たりしながら、50尾以上を釣ることは珍しくありません。

勿論、魚(群れ)を見つけてからのオモリの投入は、群れより最低でも半色先に投入し、群れがいるポイントまで早目に引いてきます ・・・ オモリを群れの中や近くに投入するのは、群れを散らすだけです・・・絶対にしてはいけません(笑)

沖にいる魚も驚かせないようにしながら、手前にいる群れを釣るためには、可能なかぎり軽いオモリを使うように気をつけます ・・・ 27号竿に25号オモリで釣っていても、波、潮流、風が弱く、オモリを意図通りにさびけるなら、1ランク軽い23号オモリに、更に20号オモリにまで軽くすることがあります ・・・ 勿論、群れが大きくて近いと判断した時は、竿とリールも軽快なセットに換えると<爆釣>の楽しさが倍増します。

◆◆釣り場を変える:

潮時がよいにも係らず、上記の3投を繰り返しても、全く釣れなかったり、ポツポツ程度しか釣れない時は、<爆釣>を楽しめるような群れはいないと判断して、釣り場を変えた方が正解の場合が多いです。

釣り場を変える時は、潮時、風向きなどを考慮して、少しでも、キスの群れが集まりそうな、条件の良い釣り場を選びます。

●潮時を考える :

外房総、南房総は、波の大きな浜が多いため、満潮から干潮に至る<引き潮>時が、波も小さく、ニゴリも少なく、よく釣れます。

一方、内房総の浜や堤防は、波も小さなため、干潮から満潮に至る<満ち潮>時の方がよく釣れます。

●風向を考える :

投げキスでは、無風が理想なのですが、沿岸ではなかなか無風にならず、前線の通過、季節の変わり目、夏の日中の海風など、何等かの風が吹いています。

海風は避けようがありませんが、背後から風を受ける釣り場が、波が小さく、ニゴリも少なく、よく釣れる場所と言えます。

従い、房総半島の形状から、背後から風を受ける海岸線に移動し、その中で湾や岬の形状から風を避けられる場所を選ぶようにします。

◆◆さびきの速度と引き方 :

2013-11-1岩井105尾2.3kg最大18cmTRS (4)さびきの速度について、釣りの手引書には、<アリの歩く速度>とか<1mを10秒で>などと表現されています。

間違いではありませんが、私は、さびきは速度もさることながら、地形、ポイントに合わせた引き方が大切だと考えています。

 同じキスを狙う船キスでは、60cmから1.5mほどの短い仕掛を使い、オモリを海底から30cmも跳ね上げたり、竿先を上下に大きく動かしたりして、エサを海中に躍らせ、エサがフワフワと海底に沈む動きを演出し、キスにアピールして喰いつかせます。

船キス釣りは、船上からオモリを上下に動かせますが、投げ釣りは、オモリを手前に引くだけなので、<テンビンを手前に引いて、エサに魅力的な動きを与える>工夫が必要です。

もし、L字型テンビンのアームを立てたまま海底を引くことが出来れば、テンビンを早目に引くと仕掛が浮き上がり、引くのを止めると、浮いた仕掛をフワフワと海底に沈めることができます・・・アームの長さは10~15cmですが、釣り人の意図通りエサを上下に動かすことで、より強くアピールすることができます。

ただ、L字型テンビンは海底で引かれる時、テンビン・アームが横に倒れたまま引かれるため、仕掛も海底をズルズルと引かれるだけになってしまいます。

これを解決するのが<スーパーウイング2のテンビンの立ち効果>です。

L字型テンビンに<スーパーウイング2>を付けて海底を引くと、テンビン・アームは、左右に揺れながらも絶対に倒れないので、長い仕掛を確実に海底から浮かせることができます。

波の大きな外房総や南房総の海岸では、海底の仕掛けは、大波による潮流で活発に動くため、テンビンを立ててまで仕掛を浮かせる必要もありませんが、波の静かな海岸や堤防では、釣り人の操作通りに仕掛を上下して誘えるのは大きな武器になります ・・・ 詳細な使い方は、ファジーのHP をご覧ください。

さて、私は、仕掛を投入してから巻き上げるまで、下記の感覚でさびいています。

① 仕掛を投入して、オモリが着底したら、素早く仕掛の長さ分だけ手前に引いて、仕掛を海底に真直ぐ横たえます。

②  最初の強烈な当たりが出るまでは、1秒間に20~30cm位の早目のスピードで、2~3秒(40~90cm)さびいたら、さびきを1~2秒止めて、当たりを待ちます ・・・ この操作で、エサを浮き沈みさせ(躍らせて)キスを誘うわけですが、早目のスピードでさびいているので、最初のキスが<先針>に掛かる確率が高くなります。

③ 期待通りに、最初の当たりでキスが針掛かりしたら、その後は、さびきのスピードを半分位に落とし、エダ針の間隔に相当する30~40cmほどを引いたら、1~2秒止めることを繰り返し、2尾、3尾・・・と連掛けを狙います。

最初の1尾が掛かれば、掛かったキスの動きで他のエサが踊り、2尾、3尾とキスの喰いを誘発してくれるので、先ず1尾を掛けることが大切なのですが、最初の1尾を<先針>に掛けると、仕掛けが一直線に延びて、連掛けの可能性が高くなります。

キスの当たりが出るたび、キスに引かれた仕掛を真直ぐに伸ばす感覚で、小刻みにさびき続け、最短の移動距離で数多くのキスを掛けるようにします。

尚、巻き上げた時、1尾のキスが2本以上のエサを喰っている時は、キスの活性が高く、さびきのスピードが遅いと判断して、当たりが出てからのさびきスピードを気持ちだけ速くします。

片側半遊動テンビン>を使うと、キスが掛かった瞬間に強烈な当たりが出るので、掛かったキスの尾数を数えながら、最短の移動距離で数多くのキスを掛けることが楽になります。

当たりの回数が針数に近くなったら、多少早目に半色程さびき、仕掛を群れから離してリールを巻きます。

④ <スーパーウイング2(遠投時はウイングをカット)>を付けたテンビンは、急速に浮上しますので、テンビンが海面に見えたら、掛かった魚が海面で跳ねないよう、リールを巻くスピードを落として回収します。

この<急速浮上効果>を活用すると、手前に根や海草がある釣り場でも、安心して魚を取り込むことができます。

◆◆竿さびき & リールさびき :

近年、0.2~0.4号の極細PEラインの出現に伴い、7~8色(200m)の超遠投も可能になってきました・・・高価で、切れやすいですけど(笑)。

一方、各地でトーナメントや大会が開催され、百人以上の釣り人が1つの浜に集まり、10メーター間隔で釣り人が並ぶような大会が増えた結果、横に移動して探ることが出来ず、超遠投で沖目を探る釣り人がトーナメントの上位を占めるようになりました。
200mも投げると、竿の操作でテンビンを引く<竿さびき>は面倒になるんでしょうね(笑)。

活性が高いキスの群れは、竿を立てたままリールを巻いて、テンビンを早目のスピードで引いても、向う合わせで掛かってくることから、早い手返し優先の<リールさびき>が生まれました。

<多点針の遠投べた引き(へた引きではありません・・笑)>と揶揄もされる釣り方ですが、波が小さくポイントが判りにくい遠浅海岸で、当たりを楽しむことは無視して、数だけを狙うには有効な方法です。

房総半島でも、波の静かな内房の広い浜で、広範囲に群れる秋のピンギスを、10本針仕掛けで狙うような時には活用できます。

ただし、房総半島(特に外房総、南房総)の浜では、波が大きなことから、ポイント(ヨブ:砂のかけ上がり)が限定されやすく、<爆釣>時でも、キスが群れるエリアの縦の幅が狭いことが多いのです。

例えば、3色のポイントに群れていて、連で掛かる幅が5mも無いと言ったことも多く、このようなポイントで<リールさびき>をやったら、数秒で通りすぎてしまいますね(笑)。

 竿先の操作で、キスが掛かる度に、針の間隔くらいの短い距離をさびき、数メートルをさびく間に、多点針一杯の連掛けをさせることが<爆釣>につながります。

房総半島では、内房総と外房総で、さびき方、さびきのスピードが多少変わります。

尚、釣りは、趣味の世界であり、好みの世界でもあり、又、同じ魚を釣るにも、地域によって色々な釣り方がありますので、私の釣り方も、その中の1つだとお考えいただけますようお願いします。

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早く<爆釣>が楽しめるような海況になってほしいものですね。

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